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こんにゃく(Elephant-foot)

【病害】こんにゃくの病害のうちもっとも被害の大きいのは腐敗病である。そのほか白絹病、乾腐病、炭そ病が主要な病害で、被害も大きい。圃場で茎、葉を侵す病害に対しては銅剤が有効である。

作物 病害虫 病害虫名 学名 英名
  発生と生態
こんにゃく 病害 白絹病 Corticium rolfsii Stem rot
 発病適温32〜33℃ぐらい。茎の地際部は白〜灰白色のかびでおおわれる。のちにこれは黄白色〜褐色のケシ粒大の菌核を散生する。葉は黄変し、被害部は腐敗してその部分より倒状しやすくなる。ひどくなると球茎も腐敗する。
こんにゃく 病害 乾腐病 Fusarium solani Dry rot
 球茎を侵し、暗褐色の病斑を生じ、漸次拡大して陥没し、のちに病斑上に白色のかびを生じる。病いもは乾腐してミイラ状となる。まれに葉柄の基部が侵され、変色腐敗して曲り白色のかびを生ずることがある。
こんにゃく 病害 乾性根腐病 Rhizoctonia solani  
 茎が褐変し、チジレ葉を生じる(葉枯れ)被害が散見される。
こんにゃく 病害 根腐病 Pythium aristoporium Root rot
 植付後展葉期ごろまでは、ほぼ正常に生育するが、その後生気を失い萎凋退色し、黄白色化して倒状する。通常、この時期は8月上旬にはじまり8月中旬最高となり、8月下旬には倒状枯死する。本病の発生は集団的である。
こんにゃく 病害 腐敗病 Erwinia carotovora subsp.cartovora Soft rot
photo 発病適温25〜30℃位。梅雨期から秋まで、湿気の多い時に発病し、各部をおかす。葉では、はじめしめっぽい暗褐色不整形の病斑ができ、急にひろがりながら葉柄から導管を伝って茎をおかし、ベトベトに軟化腐敗する。茎では暗緑色のくぼんだ病斑ができ、急に上下に伸び条斑になり軟化腐敗する。
こんにゃく 病害 葉枯病 Xanthomonas pseudoalcaligenes subsp.konjac Leaf blight
photo 発病適温24〜27℃位。6月中〜9月下旬にかけ発生し、8月にもっとも多い。はじめ葉の周縁が水浸状になり、急速に拡大し、のちに褐色〜黒色に変色し乾固して羊皮状になる。強風のあとなどに発生が多く、激しい時は葉全体が褐色になり、焼けただれたようになり、腐敗枯死する。

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