作物 |
病害虫 |
病害虫名 |
学名 |
英名 |
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発生と生態 |
あぶらな科野菜 |
病害 |
黒斑病 |
Alternaria brassicae, Alternaria japonica |
Alternaria leaf spot |
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発病適温28℃前後。春と秋に多い。おもに古葉に発生するが、結球した葉や茎などにも発生する。病斑は淡褐〜黒褐色で、丸く同心輪紋を描き、蛇紋状になることがある。はくさい、かぶでは病斑の大きさは2〜3cmであるが、キャベツでは1〜3cmになる。 |
あぶらな科野菜 |
病害 |
白斑病 |
Cercosporella brassicae |
Leaf spot, White spot |
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はじめ葉の表面に灰褐色の斑点ができ、進むにつれて円形または多角形になり、病斑内部は白〜灰白色、周辺は淡褐〜灰褐色になり、薄い紙状になる。末期には葉全体が黄色となる。はくさいでは10月下旬頃から発生しはじめ、雨が多いと発生が多い。 |
あぶらな科野菜 |
病害 |
べと病 |
Peronospora brassicae |
Downy mildew |
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発病適温8℃以下。おもに葉に発生するが、花梗、莢などにも発生する。葉の病斑は多角形で、病斑上の霜のようなかびが生える。罹病株は黄変し、はくさいでは結球がわるくなる。花梗、莢、茎が罹病すると奇形になる。 |
あぶらな科野菜 |
病害 |
萎黄病 |
Fusarium oxysporum |
Yellows |
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種子伝染、土壌伝染をする。適温は26〜27℃。発芽直後の苗では青枯れ状〜枯死する。肥大した根では、株全体が萎縮状になり枯死し、根は灰黄色となり、導管が黒褐色、リング状に変色し、中心部に向って放射状の変色部をつくる。だいこんが曲ったり、茎葉がいびつになることがある。 |
あぶらな科野菜 |
病害 |
根こぶ病 |
Plasmodiophora brassicae |
Clubroot |
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根を侵し、根部は健全なものに比べ肥大して瘤状となる。奇形になった根は養水分の吸収移行が阻害されるため株は全体的に衰弱し、葉は黄変萎ちょうして遂には枯死することもある。幼苗期に発生すると被害が大きく、また根瘤の大きさ、形は作物の種類により差がある。酸性土壌に発生しやすい。 |
あぶらな科野菜 |
病害 |
黒斑細菌病 |
Pseudomonas syringae pv.maculicola |
Bacterial leaf spot |
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ほとんどのあぶらな科野菜を侵し、はくさい、キャベツ、だいこん、かぶなどで被害が多い。種子や被害植物で越年し、おもに葉を侵すが根頭部にも発生する。葉は初め水浸状の小斑点を生じ、のちに黒褐色の変り、葉脈に沿った部分は、周囲は明瞭な黒褐色に区別された灰色〜褐色の病斑となる。だいこんなどの根頭部には、初め小さい灰色の病斑を生じ、後に黒変して不整円形となる。 |
あぶらな科野菜 |
病害 |
黒腐病 |
Xanthomonas campestris pv.campestris |
Black rot |
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発病適温31〜32℃ぐらい。苗床では子葉頂部のへこんだところから黒変する。本はたけでは下葉から発生し、葉のへりに丸味を帯びた不正形や葉脈を中心としたV字形の黄色病斑ができ、しだいに拡大して葉脈は褐色から紫黒色に変り脈らく状となる。結球葉では球頭に淡褐色の病斑ができ病斑部の葉脈は紫黒色に変ってくる。被害のひどいときは地際の茎が侵され導管は黒変する。 |
あぶらな科野菜 |
病害 |
軟腐病 |
Erwinia carotovora subsp.carotovora |
Bacterial soft rot, Slimy soft rot |
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発病適温32〜33℃ぐらい。葉、茎、根に発生する。新しい傷口より発病し、初め水浸状の病斑ができしだいに拡大して淡褐色になり軟化腐敗する。一般に本病により腐敗したものははなはだしい悪臭を放つ。夏から秋にかけて発生し、おもにはくさい、だいこんを侵す。 |
あぶらな科野菜 |
病害 |
モザイク病 |
Virus |
Mosaic |
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アブラムシ類により伝播される。罹病株は葉の濃淡のモザイク状病斑を生じたり、奇形、葉巻症状、萎縮症状、およびこれらの複合症状を示し、生育が悪い。はくさいでは抽台しても果梗は奇形で開花しないことが多い。 |