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ばれいしょ(Potato)

【害虫】ばれいしょの害虫は40種におよぶが、主な害虫としてはテントウムシ類、アブラムシ類、ジャガイモガ、ハリガネムシ類、センチュウ類などである。

作物 病害虫 病害虫名 学名 英名
  発生と生態
ばれいしょ 害虫 アブラムシ類 半翅目   Aphids
ばれいしょ 害虫  ○モモアカアブラムシ   Myzus persicae Green peach aphid
photo モモアカアブラムシは北海道に多く、体長1.5〜1.7mmで暗黄色〜暗褐色、ばら科植物について卵の形で越年し、1月ごろから飛来する。
ばれいしょ 害虫  ○ワタアブラムシ   Aphis gossypii Cotton aphid
 ワタアブラムシは体長1.5mmぐらいで淡黄色〜濃緑色、むくげ、くさぎ、むらさきしきぶの枝で越年し、初夏から飛来し、群集寄生する。
ばれいしょ 害虫  ○ジャガイモヒゲナガアブラムシ   Aulacorthum solani Foxglove aphid, Glasshouse-potato aphid
photo ジャガイモヒゲナガアブラムシは黄色で、体長2〜2.5mmぐらいでまめ科植物上で越年し、6月上旬から飛来する。後二者は巻頭、東北に多い。葉裏や花に寄生、ウイルス病(はまき病)などを媒介する。
ばれいしょ 害虫 ジャガイモガ(ジャガイモキバカ) リン翅目 Pthorimaea operculella Potato tubeworm
photo 圃場では、幼虫が葉内に食入し、しだいに中肋を通って茎内に食込むため、葉の被害部は白く枯れ、茎は芯がとまる。また、貯蔵いもも食害する。はじめ皮下を浅く食害するが、しだいに内部へ食込んでいく、生長した幼虫は体長1?ぐらい、桃色または黄白色で、頭部、胸部、硬皮板、胸脚などは黒褐色である。
ばれいしょ 害虫 テントウムシダマシ類 甲虫目   Lady beetles
 両種とも成虫はまんじゅう形のテントウムシで、幼虫は枝別れした刺毛を多数有している。暖地ではニジュウホシテントウ、寒い地方ではオオニジュウヤホシテントウが重要な害虫である。幼虫が葉を食害して波状のすかし斑を作るが、主としてオオニジュウヤホシテントウムシの方が重要害虫である。両種とも成虫で落葉の下や草の根本などで越冬する。幼虫の食害はとくにひどい。
ばれいしょ 害虫  ○オオニジュウヤホシテントウ   Henosepilachna vigintioctomaculata Large 28-spotted lady beetle
ばれいしょ 害虫  ○ニジュウヤホシテントウ   Henosepilachna vugintioctopunctata 28-spotted lady beetle
ばれいしょ 害虫 ハリガネムシ類 甲虫目   Wireworms
 いもに食い込んで針金を通したような穴をあけるため、種いもが発芽不能になることがある。成虫はコメツキムシであるが、幼虫は針金のように細くてかたく、光沢のある虫で、麦、とうもろこし、ばれいしょ、かぶ、にんじん、その他いね科牧草を好んで食害する。
ばれいしょ 害虫  ○アカアシオオクシコメツキ   Melanotus cete Sweetpotato wireworm
ばれいしょ 害虫  ○オオカバイロコメツキ   Ectinus persimilis Barley wireworm

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