作物 |
病害虫 |
病害虫名 |
科 |
学名 |
英名 |
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発生と生態 |
まめ類 |
害虫 |
マメシンクイガ |
リン翅目 |
Leguminivora glycinivorella |
Soybean pod borer |
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年1回の発生。老熟幼虫で土中のマユの中で越冬し、8月中旬〜9月上旬を中心に成虫が現れる。幼虫は莢面に白い薄いマユを作ってそこから莢内へ食入するが、1個の子実を食いつくすことは少なく、普通虫食豆として残ることが多い。幼虫は乳白色だが、老熟すると紅色を帯びてくる。 |
まめ類 |
害虫 |
シロイチモジマダラメイガ |
リン翅目 |
Etiella zinckenella |
Limabeen pod borer |
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年1回の発生。老中幼虫で土中のマユの中で越冬する。幼虫は莢内に食入し子実を食害するが、食入方法、食入痕跡はマメシンキウガによく似ている。被害莢はしなびて落ちてしまうかまったくからとなる。えんどう、だいず、ザートウィッケンなどの被害が大きい。 |
まめ類 |
害虫 |
ダイズサヤタマバエ |
双翅目 |
Asphondylia sp. |
Soybeen pod gall midge |
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年3回以上の発生を繰り返しているらしい。花の子房内に産卵され、幼虫は莢面に虫えいをつくり子莢を食害し、その位置でさなぎとなる。若莢につくため、奇形、落莢、不稔の原因となる。 |
まめ類 |
害虫 |
マメコガネ |
甲虫目 |
Popillia japonica |
Japanese beetle |
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普通年1回、一部は2年に1回発生する。ヒメコガネより早く現れ、7月中旬ごろが成虫の発生最盛期である。葉を葉脈のみ残して食害する。成虫は体長10mmぐらいのコガネムシである。 |
まめ類 |
害虫 |
ヒメコガネ |
甲虫目 |
Anomala rufocuprea |
Soybeen beetle |
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1年1世代、7月中旬頃から9月中旬ごろにかけて成虫が発生し、葉を葉脈のみ残して網の目のように食い荒らす。着莢前に丸坊主に食われると、収量ものぞめない。幼虫は有機物や植物の根を食害し、中令幼虫で越年する。成虫は体長13〜16mmのコガネムシである。 |
まめ類 |
害虫 |
カメムシ類 |
半翅目 |
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Plant bugs |
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被害植物の葉や茎は著しく茂り、葉は厚くなる。吻を莢にさし込んで吸汁するため、莢の生育が止ったり、奇形になることが多く、中の豆粒が育たないでしわがよったり、白区なったりしている。 |
まめ類 |
害虫 |
○ホソヘリカメムシ |
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Riptortus clavatus |
Bean bug |
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ホソヘリカメムシは長さ16mmぐらいで前胸の両側尖り暗褐色、形はやや細い。 |
まめ類 |
害虫 |
○アオクサカメムシ |
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Nezara antennata |
Green stink bug |
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アオクサカメムシは長さ14〜16mm、鮮緑色で、幼虫は黒色で後に鮮緑色の斑紋や腹部背面に赤色点を現わす丸い虫である。 |
まめ類 |
害虫 |
○イチモンジカメムシ |
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Piezodorus hybneri |
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イチモンジカメムシは長さ10〜11mm、黄緑色で脳背に雄では紅色、雌では白色の広い横帯を有している。 |
まめ類 |
害虫 |
○ブチヒゲカメムシ |
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Dolycoris baccarum |
Slug bug |
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ブチヒゲカメムシは長さ12mmぐらいで赤褐〜あずき色をしている。 |
まめ類 |
害虫 |
アブラムシ類 |
半翅目 |
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Aphids |
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年20〜30回発生し、葉、茎、莢に寄生し、茎葉の巻縮、変色をおこしたり、生育阻害、若莢萎凋の因となる。だいず・わい化病、菜豆・黄化病を媒介する。 |
まめ類 |
害虫 |
○マメアブラムシ |
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Aphis craccivora |
Cow pea aphid |
まめ類 |
害虫 |
タネバエ |
双翅目 |
Hylemya platura |
Seedcorn maggot |
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「うり類の害虫」の項参照。 |
まめ類 |
害虫 |
ダイズシストセンチュウ(黄萎病) |
ハリセンチュウ目 |
Heterodera glycines |
Soybean cyst nematode |
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だいずの生育最盛期に寄生するため、だいずは著しく衰える。被害だいずは草丈が伸びず、枝張りも悪く、葉は黄色っぽくなって莢のつきが悪い。被害畑の一部に丸くかたまって現れる。被害株の根の表面に白色粒状ケシ粒大の虫が多数ついている。 |