作物 |
病害虫 |
病害虫名 |
科 |
学名 |
英名 |
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発生と生態 |
なし |
害虫 |
モモシンクイガ |
リン翅目 |
Carposina niponensis |
Peach fruit moth |
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「りんご害虫」の項参照。俗名 アカミムシ、ハリトウシ |
なし |
害虫 |
ナシヒメシンクイ |
リン翅目 |
Grapholitha molesta |
Oriental fruit moth |
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「りんご害虫」の項参照。 |
なし |
害虫 |
ナシマダラメイガ |
リン翅目 |
Euchodpe pirivorella |
Pear fruit moth |
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年2回の発生。おもに花芽の中にマユを作り越年し、3月下旬ごろより花芽を食害、花梗の根を食ってくれを枯らす。5月果実が指頭大になるとこれに食入し、被害果内でさなぎとなる。7月に次代の幼虫が芽や果実に食入する。幼虫は長さ15〜18mm、暗褐色である。 |
なし |
害虫 |
ナシチビガ |
リン翅目 |
Bucculatrix pyrivorella |
Pear leafminer |
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年4回の発生。成虫は4月下旬〜5月上旬、7月上旬、8月上旬、8月下旬〜9月上旬ごろの4回発生する。開張12mmぐらいの小さな蛾で黄白色〜黄褐色、葉上に産卵され、ふ化幼虫は潜孔し葉肉内を食害する。2令幼虫の後半は葉上のでて仮繭をつくり、3例以降は葉内にもぐることなく、葉肉をすかすように摂食し、4令を経て繭をつくる。繭は葉裏葉脈近くに黄白色4mm前後の縦に数条の隆起線をもつ防鐘型である。 |
なし |
害虫 |
ハダニ類 |
ダニ目 |
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Spider mites |
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なしに寄生するハダニは数種類あるが、暖地にはミカンハダニ、オウトウハダニ、ニセナツハダニが、寒冷地ではリンゴハダニ、ナミハダニの寄生が目立つ。被害葉は緑色が点々とぬけ、色あせ、しだいに褐変し落葉する。 |
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○オウトウハダニ |
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Tetranychus veinnensis |
Hawthorn spider mite |
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雌成虫で粗皮下などで越冬。最高気温15℃以上になると樹上に移動をはじめ加害する。 |
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○ナミハダニ |
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T.urticae |
Two-spotted spider mite |
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ほとんどの顕花植物に寄生。寒地に多く、成虫で越冬。5〜6月ごろより加害する。 |
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○ニセナミハダニ |
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T.cinnabarinus |
Carmine spider mite |
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暖地に多い。寄生範囲が広く、なしでは7月ごろから発生が目立つ。 |
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○リンゴハダニ |
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Panonychus ulmi |
European red mite |
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ばら科の果樹に被害が多くなしでは7〜8月ごろに多発して加害する。 |
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○ミカンハダニ |
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P.citri |
Citrus red mite |
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なし、みかん、ももなどに寄生。寒地では卵態で越冬する。 |
なし |
害虫 |
ナシグンバイ |
半翅目 |
Stephanitis nashi |
Paer lace bug |
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年2〜4回の発生。落葉の下、根ぎわの老皮下などに成虫で越冬し、夏から秋にかけて多発し、葉裏に寄生して吸汁するので、葉裏に白い斑点を生じ退色して早く落葉する。幼虫ははじめ葉裏に群生するが、生長するにつれて分散する。成虫は体長3〜3.5mm、翅は半透明で×字形の紋があり、体全体が軍配形をしている。 |
なし |
害虫 |
アブラムシ類 |
半翅目 |
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Aphids |
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○ナシノアブラムシ |
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Shizaphis piricola |
Pear aphid |
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無翅の雌成虫は体長が2mmぐらいで緑色を呈し、有翅虫は頭、胸が黒色である。葉表につき、被害葉は左右から縦に巻き、秋早くから落ちる。 |
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○ナシミドリオオアブラムシ |
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Nippolachnus piri |
Green pear aphid |
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無翅の雌成虫は、後方が太い長方形で、体長3.5mmぐらいの淡緑色、翅のあるものは全体灰褐色で腹部の中央と両側に黒斑がある。びわで越年し、なしでは葉を巻かないで葉裏の脈にそって列をつくって集まり、葉を黄変させる。 |
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○ナシハマキワタムシ
(ナシノワタアブラムシ) |
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Prociphilius kuwanai |
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無翅の雌成虫は楕円形で肥大しており、体長3mm内外の黒緑色で全体に白粉で被われている。有翅虫は体長2mmぐらいで暗黄緑色を呈し、頭、胸が黒色である。被害葉は葉を内側にして巻き、黄変、肥厚し秋早く落葉する。 |