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なす(Eggplant)

【害虫】幼苗期のマルトビムシ、生育伸長期のカブラヤガ幼虫、テントウムシダマシ、ナスノハムシ、生育後期のテントウムシ、ハダニの被害が目立つ程度である。また、西南暖地を中心にミナミキイロアザミウマの被害がでている。

作物 病害虫 病害虫名 学名 英名
  発生と生態
なす 害虫 テントウムシダマシ類 甲虫目   Lady beetles, Lady birds
 ばれいしょの害虫」の項参照。オオニジュウヤホシテントウとニジュウヤホシテントウが加害する。
なす 害虫 ナスノミハムシ
(ナストビハムシ)
甲虫目 Psylliodes angusticollis Solanum beetle
 幼虫で越冬し、5月ごろから活動を始める。幼虫はなす科作物の葉に無数の小孔をあけて食害する。このため作物の生育は著しく阻害される。寒地に多く発生し、幼苗期に被害が多い。成虫は体長2cm内外、全体光沢ある黒藍色の甲虫である。
なす 害虫 カブラヤガ リン翅目 Agrotis segatum Cutworm, turnip moth
photo トマトの害虫」の項参照。
なす 害虫 ミナミキイロアザミウマ アザミウマ目 Thrips palmi  
photo うり類の害虫」の項参照。
なす 害虫 アブラムシ類 半翅目   Aphids
 成虫も幼虫もなすの心芽や葉うらなどに群がって寄生し、汁液を吸収するので葉は生気をうしない、生育がとまる。CMVを媒介する。「うりの害虫、ワタアブラムシ」、「うめの害虫、モモアカアブラムシ」の項参照。
   ○ワタアブラムシ   Aphis gossypii Cotton aphid
photo  ○モモアカアブラムシ   Myzus persicae Green peach aphid
なす 害虫 オンシツコナジラミ 半翅目 Trialeurodes vaporariorum Greenhouse whitefly
photo なすはオンシツコナジラミの非常に好む作物であり、防除対策を怠ると高密度の寄生を受ける。「トマトの害虫」の項参照。
なす 害虫 ハダニ類 ダニ目   Spider mites
 葉裏に寄生し、吸汁加害するので、カスリ状の斑紋ができ、葉色はあせて白っぽくなり、萎凋落葉する。寒冷地にはナミハダニの、暖地ではニセナミハダニの被害が目立つ。トマト、そのほかの野菜、花きなどにも寄生し寄生範囲がきわめて広い。薬剤感受性の低下が認められ、ナミハダニでその傾向が著しい。
photo  ○ナミハダニ   Tetranychus urticae Two-spotted spider mite
   ○ニセナミハダニ   T.cinnabarinus Carmine mite
なす 害虫 チャノホコリダニ ダニ目 Polyphagotarsonemus latus Broad mite
 体長0.2mmの微細なダニで、葉の変形、芯止り、果実のサビ症状、変形などをもたらす。露地では梅雨明け後被害がひどくなる。施設では年間発生するが、温度があがる3〜4月頃から多くなる。

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