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くり(Chestnuts)

【害虫】一般的に被害の大きいのは、クリミガ、モモノゴマダラノメイガ、カミキリムシ、クリシギゾウムシなどである。このほか、キクイムシ類、アブラムシ類、クリタマバチ、クスサン、ネスジキノカワガなどが加害する。防除薬剤は有機りん剤が中心であるが、的確な防除法が確立していないものもある。

作物 病害虫 病害虫名 学名 英名
  発生と生態
くり 害虫 クリミガ(クリオオシンクイ) リン翅目 Cydia kurokoi Nut fruit tortrix
 年1世代。8月末から9月にかけ成虫があらわれ、毬果に近い葉裏や果梗基部に産卵する。卵は1週間程度でふ化し、直ちに毬果に食入加害する。10月下旬〜11月に果実から脱出して土中に薄い繭をつくり越冬する、成虫は翅の開張20mmほどの小さいガである。
くり 害虫 モモゴマダラノメイガ リン翅目 Conogethes punctiferalis Yellow peach moth
 7月下旬〜8月下旬羽化の第2世代による早生種、8月下旬〜9月下旬羽化の第3世代による中晩生種の毬果への産卵による被害が大きい。幼虫は毬果に食入加害し、おそいものは11月下旬まで加害を続ける。老熟幼虫は樹皮の荒れた部分に粗い繭をつくり越冬する。
くり 害虫 カミキリムシ類 甲虫目    
 シロスジカミキリは大型で体長5cm、全体黒色でさや羽のクリーム色の班点がある。老熟幼虫は体長7cmのテッポウムシである。成虫は5月中旬に幹に直径1cmの穴をあけ脱出し、6月中旬〜7月中旬に普通地上50cmへ1mの樹皮下に産卵する。一世代に数年かかる。栗栽培ではシロスジカミキリが重要だが、大木となった栗はミヤマカミキリの被害が多くなる。成虫は大型で体長5cm、長い触角をもっている。
   ○シロスジカミキリ   Batocera linolata White-striped longicorn beetle
くり 害虫 ネバエ 双翅目 Hylemya platura Seedcorn maggot
 幼虫が子葉や胚芽を食害するので、種子は発芽しないで腐ってしまうことが多い。とくに吸水してふくれた種子の内容物やでかかった芽や根を好んで食害する。成虫は体長5〜6mmのハエで、幼虫は白〜黄白色で第1節は細くとがっており、その下に口器がある。尾端になるほど太くなる。

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